1年間 漫画ばかり読みました~~~~~2006-12-31 20:27

なんか毎年恒例になっている感じがするし なんかちょっと期待されている部分もある気がするので(笑

2006年は全般的にマニアックな書店売り少年誌が好調だった一年じゃないかなと思います
まぁ少年誌と名乗っていても少年誌の範疇を超えている表現が有ったりするので 個人的には[亜少年誌]と表現しますね

何故 [亜少年誌]といった表現を行なうかと言いますと 一般少年誌の範疇を超えた表現が多い・アダルトゲームのコミカライズ化(表現として有るか無いかはまったく別問題としますね)が 青年誌との区別が非常に難しいのですが 全般的な雑誌構成からして (マニアック系統な)少年誌のスタンダードを保っているのを区別する・[少年誌]で括るとあまりにも表現的に散漫で暴力的になるからってのもあります
まぁ コレは趣味思考の多様化に追いつく事の出来ない出版流通問題も有りますので 深く追い求め無い様にします(苦笑

ち・な・み・に Soregaseはアダルトゲームを全くやらない人間ですので その分を考慮していただければ幸いです(いや 本当ですってば・・・・)

アダルトゲーム原作のコミカライズ化としては児玉樹氏の[Canvas2~虹色のスケッチ]が秀逸でした
児玉樹氏の絵は正直な所 乱雑な部分も多く洗練されていませんが この手のコミカライズ化と大きく違うのは キチっとデザインが整っている漫画を描ける人なんだなと言うのが有ります
主人公キャラの視点がキチっとしているので 他のゲームのコミカライズ化で有りがちな主人公キャラが主人公以外のキャラクタに対する視点がブれていないので ストーリ的にも一貫している・漫画としてのキャラクタが魅力的である部分が 好感度を上げた大きな要因では無いかと思いますね
(別な意味ではこのキャラクタ設定ではゲームではどうなんだろうか??て部分も含まれています)
メインヒロインであるエリスを喜怒哀楽をキチっとした表現を行ったので 主人公・浩樹(だよな)を核としてキャラクタを上手く廻す事ができたのではないかと
しかし まぁ イロイロな事情が有るのかもしれませんが 後半部が異様なまでに詰め込み過ぎて キャラクタの成長部分がかなり甘めになってしまったのは 仕方が無いのかと思うと共に コミカライズ化の限界を示しているかも知れませんね

藤井理乃氏の[はぴねす!]は単行本が1巻が出た直後ですが 現在では秀逸なドタバタラブコメ部分と ストーリの核部分をキチっと纏める事が出来れば デフォルメの可愛らしい絵柄もあわせてスマッシュヒットが期待できそうです

さて 本題である(ん??) 4コマ雑誌の部分ですが やっとやっと今年後半になって まんがタイムきらら創刊時に当Siteで書き込んだ[きらら作家の本誌系に投入を行い 執筆陣・雑誌としての幅を広げる手法]が展開されてきました
(確かに創刊直後から数名が本誌系に進出しましたが ここまで大量に投入されるのは2006年末頃からでしょう)
4年半かかるとは正直な所 意外だなぁと思ったのですが コレは本誌系の読者層の変化・新人投入でアニメ系イラストの4コマが誌面に馴染んできた結果では無いのかなと思います
問題はネタかなと思うのですが これは2007年前半は試行錯誤を続けるのでは無いかと思いますので 実際の本格投入は2007年末ではないのかな??と予想しますね
究極の読み捨て文化である4コマ誌に マニアック方面の作者が投入されることによって どうなるのかは 正直な所 作者の能力よりも 編集者の舵取りが非常に難しいと思われます
実際 以前の竹書房[まんがライフMOMO]の創刊(オタク系)当初からの路線変更は 現状でも迷走を続けている悪い例ではないのか??なんて思ってしまいます
(竹書房の雑誌は 作家としての能力は上ですが 編集者の舵取りが芳文社よりも落ちる・・・・簡単に言うと編集が[ぴ~]な印象が有ります)

最近は雑誌の売上よりも単行本売上が重視されるので 雑誌カラーの統一だとかは無視される時代になってきますが 魅力ある雑誌ではないと新人投稿者が投稿を行なわない・カラーにあった作品を描く事が出来ないので 雑誌のカラーは単行本が中心になろうと重要なポイントなのは当面の間続くかと
(コレは雑誌が消えてWeb等のメディアが主流になれば崩壊するでしょうが 現状の編集体制を考えると難しいでしょうね)

4コマ誌のカラーは表紙でほぼ決まると思っています
コレは絵がどうのこうのではなく 話(ネタ)の核となる部分ですので うまく編集者・作者がコントロールして 娯楽を与え続けて欲しいものです
単なる一過性の笑い・究極の読み捨て文化と揶揄されますが だからこそ4コマ漫画は面白いのです
読み捨てだからこそ 最低限な部分を守れば 自由なのが 4コマ誌です
2007年もよりよい雑誌を作ってくださることを願います